冬虫夏草に含まれる健康成分

冬虫夏草と薬膳について

冬虫夏草は、昆虫に寄生する昆虫寄生菌です。冬に昆虫に寄生して、夏がくると地上に出てきます。冬虫夏草は、昆虫の内部の細胞を分解して自らの栄養とし、成長するのです。
冬虫夏草は、1400年頃の甘露宝庫というチベットの薬物書に記載されており、1757年の本草従新という書物に初めて漢文で記載されています。当時から高価で、漢方薬として不老長寿や精力増進のために使われていました。免疫力を高める成分が、アガリスク茸の17倍と言われています。
現在でも非常に人気があり、薬膳料理にも使われることが多いです。風邪にかかりやすい人や呼吸器が弱い人には、冬虫夏草を鶏肉や鴨肉などと一緒に煮込んだ薬膳料理が良いと言われています。
また、虚弱体質が気になる人は、胡桃、枸杞子、氷砂糖と一緒に蒸したデザートを食べると、虚弱体質の改善が期待できます。枸杞子は、強壮薬として疲労や頭痛、めまいなどにも効果があり、中国では、お粥にして食べる人も多いです。

冬虫夏草には健康に良い成分が豊富

冬虫夏草とは、ある種の蛾の幼虫に寄生するきのこにつけられた名前です。蛾の卵から孵化した幼虫が、地中に潜る時に菌に感染してきのこの養分とされ、夏に虫の形をとどめたまま芽が伸びてきます。
その成り立ちや不思議な姿かたちから、冬虫夏草と名付けられて古くから珍重されてきていて、漢方の優れた生薬として長い間大切に使われてきています。
なかでも肺の機能と腎臓の機能に効果があるといわれていて、呼吸器系の疾患によく用いられています。さらには健康に良いとされる料理の材料としても使われています。
冬虫夏草には健康に良いといわれる成分が数多く含まれています。そのためにさまざまな効能があるといわれていて、不老不死の薬とされていた時代もあります。
また現在でも精力を高める薬として注目されています。冬虫夏草には人間の免疫力を強くして、体内の弱った細胞を修復したり再生したりする効力があるといわれていて、その効能は広い範囲に及ぶといえます。